プログラマの職場環境とは

“プログラマをやっていますと自己紹介をすると、「毎日パソコンばかりをいじっている」「スーツを着ないでだらしない格好の人が多そう」「職場が汚そう」などと言われることがしばしばあります。
その全てを否定できるわけではありませんが、イメージが先行しすぎているきらいがあると言えます。

残念ながら、そういったイメージが定着した理由の一員は、SE業界側にもあると言えます。IT企業の黎明期は、勤務環境の是正やセキュリティの面でも大層ゆるく、アンダーグラウンドな風采の技術者が多かったので、家に帰らず仕事をぶっ続けで行う、勤務中に煙草を吸う、グラビアなど写真を壁紙にしている、といった程度のことはよくある話でした。
今では考えられない話ですが、廃棄になったハードウエアを譲って貰い、それを用いて自分で(趣味のために)構築をし、より一層技術を高めた、という逸話も聞くことがあります。

現在では、企業のイメージを損なうような格好はできず、カジュアルデーでも襟付きのシャツを指定しているオフィスが一般的です。
職場環境における禁煙は当然のことですし、業務と関係のない持ち物やデータを、業務中にいじくりまわしていると、ペナルティを課されるようになりました。
ハード・メディア問わず資産管理が行われていますし、自分のパソコンは元より、USBメモリといったリムーバブルメディアを接続したら、システム管理者に即通報が飛びます。

時代を駆け抜けてきたエンジニアは、不便になったと嘆くこともありますが、大幅な改善が行われているのです。

このような背景もあり、スキルがあるエンジニアは、自分が好きな仕事を好きな時にできる、魅力溢れるフリーエンジニアへと転身していくのです。